2003年05月01日 会合
分子科学研究所研究会「ロドプシンの分子科学」
オーガナイザー:神取秀樹(名工大)、櫻井 実(東工大)
日時:平成15年5月30日(金)13時~5月31日(土)16時
場所:愛知県岡崎市 岡崎コンファレンスセンター大会議室
研究会の提案理由:生命科学の最近の進展にも関わらず、生体分子の構造やダイナミク
スを分子科学として取り扱うことができる系は限られているのが現
状である。その中にあって光受容蛋白質であるロドプシンは、機能
発現を光で制御できるため、さまざまな手法を用いた解析が行われ
てきた。最近になって、視物質ロドプシンや古細菌ロドプシンの結
晶構造解析が実現し、光を情報やエネルギーへと変換するメカニズ
ムを原子のレベルで理解することへの期待が高まっている。
本研究会においては、回折法、分光法、理論計算の3つの手法で
ロドプシンの分子科学的研究を手掛けている研究者が一堂に会し、
光情報変換機構やエネルギー変換機構に関する討論を行う。フェム
ト秒で起こるレチナールの異性化ダイナミクスから機能発現をもた
らす蛋白質の構造変化過程、ペタ秒で起こる進化がもたらした構造
や構造変化が討論の対象となる。30桁に及ぶ幅広い時間スケー
ル、ナノメーターの空間スケールでイオンの能動輸送や蛋白質間相
互作用を実現する優れた分子機械、ロドプシンの分子科学に関して
徹底的に議論することは、分子研研究会に相応しい提案と考えてい
る。
講演者:下野和実(北大)、高橋哲郎(東邦大)、小林孝嘉(東大)、岡野俊行(東
大・科技団)、園山正史(東京農工大)、櫻井 実(東工大)、金 在吉
(JBIRC)、岡本祐幸(分子研・総研大)、倭 剛久(名大)、神山 勉(名
大)、井原邦夫(名大)、古谷祐詞(名工大・京大・JST/CREST)、水上 卓
(北陸先端大)、今元 泰(奈良先端大)、児嶋長次郎(奈良先端大)、森住威
文(京大・JST/CREST)、寺嶋正秀(京大)、林 重彦(京大)、山口 悟(姫
路工大)、佐々木裕次(SPring-8・JST/CREST)、前田章夫(イリノイ大)
プログラムなどの詳細は http://www.ims.ac.jp/events/2003/030530.html
連絡先
名古屋工業大学 神取秀樹
TEL: 052-735-5207 E-mail: kandori@ach.nitech.ac.jp
Email:kandori(at)ach.nitech.ac.jp
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URL:http://www.ims.ac.jp/events/2003/030530.html