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千里ライフサイエンスセミナー がんシリーズ第一回 「細胞周期制御異常とがん」

2007年04月10日 会合

主 催:財団法人千里ライフサイエンス振興財団

日 時:平成19年7月4日(水)10:00~17:00

場 所:千里ライフサイエンスセンタービル5階ライフホール

着眼点:増殖能を持つ正常細胞は、複製・分裂の途上において遺伝子や染色体の異常が生じると、一時的に細胞周期を停止しその異常を修正する(あるいは細胞死や老化を誘導する)ことによって、異常細胞が増殖することを防いでいる。この機構をチェックポイントと呼ぶ。細胞周期の各フェーズに設定されたチェックポイントは、様々な細胞内分子が連係することにより制御されており、それらの分子自身あるいは連係に異常が生じることにより、多発性の遺伝子変異や染色体の不均等分配など「ゲノム不安定化」が発生し、細胞の腫瘍化ならびに悪性化が生じてくると考えられている。本セミナーでは、細胞周期異常から癌化にいたるモデルとその分子基盤をG1→S→G2→M期の順に解説し、細胞周期を全体として把握することによって発がんのメカニズムをより深く理解し、その知識に基づいた新たな治療戦略を考案するための素地を聴衆の皆さんと作り上げたい。
    
コーディネーター:
大阪大学大学院 医学系研究科 内科系臨床医学専攻 教授 金倉  譲 先生
慶応義塾大学医学部 先端医科学研究所 遺伝子制御研究部門 教授 佐谷 秀行 先生

プログラム:
初めに:細胞周期の基本 佐谷 秀行 先生
1.G0ーG1期を制御するユビキチンリガーゼと発がん
 東北大学大学院 医学系研究科 発生分化解析分野 教授 中山 啓子 先生
2.クロマチンリモデリングによるP53機能の制御
 九州大学 生体防御医学研究所 分子発現制御学分野 教授 中山 敬一 先生
3.Ja b1を介した細胞周期制御と発がん
 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 動物分子遺伝学講座 教授 加藤 順也 先生
4.Cdc7キナーゼによる複製フォーク制御を介したゲノム安定性維持の分子機構
 東京都臨床医学総合研究所 ゲノム動態プロジェクト  参事研究員 正井 久雄 先生
5.細胞分裂の異常と発がん
 慶応義塾大学医学部 先端医科学研究所 遺伝子制御研究部門 教授 佐谷 秀行 先生
6.細胞老化と癌抑制
 徳島大学 ゲノム機能研究センター 蛋白情報分野  教授 原  英二 先生
終わりに 金倉  譲 先生

参加費(講演要旨集含む):3,000円(大学・官公庁職員、財団の賛助会員);5,000円(一般);1,000円(学生)
定 員:300名

申込方法:氏名、〒所在地、勤務先、所属、電話およびFAX番号を明記の上、郵便、FAXまたは電子メールで下記宛にお申込下さい。受付の通知を返送いたしますので、通知書に記載した振込先口座に参加費をお振込み下さい。入金を確認後、領収書兼参加証を送付いたします。
申込先:(財)千里ライフサイエンス振興財団セミナー(X1)
TEL:06-6873-2001 FAX:06-6873-2002
E-mail : (注:lsfは「エルエスエフ」、lcは「エルシー」)

Email:dnp-lsf(at)senri-lc.co.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの(at)を@に置き換えてください。 (Please use at sign instead of (at).)



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