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ポスドク、技術補助員の募集

2001年08月22日 公募

私達のグループでは、生研機構プロジェクト
「化学環境認識に基づく「昆虫型行動決定スイッチングシステム」の解明」
(平成13年度~17年度)
(http://www.tokyo.brain.go.jp/marumoto/h13kadai/h13honbun.htmlを参照)
の採択をうけ、ポスドク、技術補助員を募集いたします。

このプロジェクトは、
昆虫の接触化学感覚器が、摂食、産卵、集団維持など、彼等の行動を左右
する、いわゆるミニマム仕様の「行動決定スイッチ」というべき機能を果たしている
ことに注目し、そのメカニズムを分子、細胞、個体レベルの一貫した研究を通して解
明してゆくことによって、「化学環境センシングシステム」の開発に役立つ基礎研究
とするものです。

プロジェクトは3つの中課題からなり、3箇所で遂行されますが、
それぞれの中課題ごとに募集・選考を行います。

ポスドクは生研機構に雇用され、各研究機関に派遣されます。
   任期:最長4年間(1年毎に更新)
   待遇:生研機構規定による(平成13年度現在、月額388,000円より)

技術補助員は各研究機関に臨時職員として雇用されます。
   任期:最長4年半(1年毎に更新)
   待遇:勤務する研究機関の規定による
    
応募される方は以下の書類を各中課題の責任者(①尾崎・加藤/②中村/③朝岡)まで
郵送して下さい。書類選考と、さらに面接のうえで決定させていただきます。

1)履歴書(A4サイズ、形式自由、写真添付のこと)
2)業績リスト(※ポスドクのみ)
3)主要な論文の別刷(コピー可)(※ポスドクのみ)
  (in press の論文は、原稿と掲載通知など)
4)これまでの研究、業務等の概要(A4サイズ1枚程度)
5)自己アピール、抱負等(A4サイズ1枚程度)
6)本人について紹介できる方(数名)の氏名と連絡先などのリスト

応募締め切りは10月末日(ただし、有能、有望な人材との出会いを期して以降に延長
する可能性もあり)

本募集全体に関する問い合わせは 統括代表 尾崎まみこまで。

(電話075-724-7790、mamiko@ipc.kit.ac.jp)

=======中課題①②③による募集の概要========

中課題① 
「昆虫型行動決定スイッチングシステムとして作動する接触化学受容細胞の
機能タンパク質とその遺伝子の特定 」
(代表:京都工芸繊維大学・繊維学部 尾崎 まみこmamiko@ipc.kit.ac.jp )
    
この中課題の一部分は、サブリーダー加藤祐輔の下で農業生物資源研究所で
行われます。
勤務地:A.京都工芸繊維大学繊維学部応用生物学科
     (606-8585 京都市左京区松ヶ崎御所海道町)
    B.独立行政法人 農業生物資源研究所・動物生命科学研究所・発生分化G・発生機構T
     (305-8634 茨城県つくば市大わし1-2、tel/fax: 0298-38-6059,
      e-mail: kato@affrc.go.jp)

(1)ポスドク(A、B 別々に応募してください)
人数:2名(A、B各1名)
採用時期:平成14年4月~(1年毎に更新)
研究内容:
A.クロキンバエの接触化学感覚(味覚)に関わる蛋白質の構造、局在、機能発現につい
ての研究。蛋白質の機能的生化学を担当する研究員と協力して、機能的に性格付けら
れた蛋白質が、感覚ユニットを構成している4つの受容細胞にどのように分配されて
いるかを明らかにする。
B.昆虫味覚受容体の線虫味覚受容細胞への導入と機能的再構築。トランスジェニック
線虫(C.エレガンスを用います)の作出と、味覚刺激による行動学的変化の測定を
担当。

備考:
A.応募の必要条件ではありませんが、昆虫の神経生理あるいは神経構造に関するバッ
クグラウンドを持ち、免疫組織化学か組織ハイブリダイゼーションの実験経験がある
方あるいは分子生物学的研究実績のある方を歓迎します。技術経験以前に
①協調性②
知的センシティビティー③一般的な実験センスを重視します。
B.分子生物学実験の基礎を取得されている方。味覚・嗅覚生理、神経生理、線虫に関
するバックグラウンドがあることが望ましいですが、必須条件ではありません。

必要書類はそれぞれA(尾崎まみこ宛 606-8585 京都市左京区松ヶ崎御所海道町 
京都工芸繊維大学・繊維学部・応用生物学科)、B(加藤祐輔宛 305-8634
茨城県つく ば市大わし1-2 独立行政法人農業生物資源研究所・動物生命科学研究
所・発生分化G・発生機構T)の勤務地に郵送し、間違わないように注意すること。

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(2)技術補助員(A、B 別々に応募してください)

人数:若干名
採用:平成13年10月以降
業務内容:
A.クロキンバエの飼育管理;実験材料としての化学感覚器の切り集め、保管管理;そ
の他チームリーダー、ポスドクの研究支援業務、やる気のある方には興味の持てる実
験課題を担当してもらうことも考えています。
B.分子生物学実験の補助。
備考:
A.研究補助の経験はあるに越したことはありませんが、周囲ときちんとしたコミュニ
ケーションの取れる方、責任を持って誠実に仕事に取り組んでくれ、いろいろな業務
を信頼してまかせられる人材を求めています。勤務時間、日数等は相談に応じます。

B.分子生物学または生化学実験の経験がある方。マニュアル等を参考に、独力で実験
操作ができるレベルが要求されます。

必要書類はそれぞれA(尾崎まみこ宛 606-8585 京都市左京区松ヶ崎御所海道町 
京都工芸繊維大学・繊維学部・応用生物学科)、B(加藤祐輔宛 305-8634
茨城県つくば市大わし1-2 独立行政法人農業生物資源研究所・動物生命科学研究
所・発生分 化G・発生機構T)の勤務地に郵送し、間違わないように注意すること。

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中課題② 
昆虫の化学受容細胞の作動機構と行動決定システムにおける役割 
   (代表:電気通信大学電気通信学部 中村 整 tad@pc.uec.ac.jp)
  ホームページ http://kaeru.pc.uec.ac.jp/ も参照してください。
勤務地:電気通信大学電気通信学部量子・物質工学科生命情報工学講座
   (東京都調布市調布ケ丘1-5-1)
    

(1)ポスドク
人数:2名
任期:平成14年4月~18年3月(1年毎に更新)
研究内容:
 クロキンバエの化学受容細胞や、その情報変換サイトである繊毛状の樹状突起に対
しパッチクランプ法などを適用し、主として電気生理学的にその情報変換機構を明ら
かにする。また、共焦点顕微鏡などを利用してこの細胞のイオン等の時空間的な分布
を追跡し情報変換機構や細胞間の相互作用、さらに中枢への出力などについて明らか
にする。
備考:技術や研究分野の経験はあるに越したことはありませんが、それよりも、①研
究への意欲②細胞など諸物の扱い③集中力、などを重視します。

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(2)技術補助員
人数:1名
採用:平成13年10月より
業務内容:クロキンバエの短期飼育(飼育主要部は課題①で行われる);電気生理学
の一部;その他の研究支援業務
備考:経験はあるに越したことはありませんが、なにより誠実に仕事に取り組んでく
れる、いろいろな業務を信頼してまかせられる人材を求めています。勤務時間、日数
等は相談に応じます。

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中課題③
昆虫の接触化学受容システムを通した行動制御の基礎研究
(代表:独立行政法人 農業生物資源研究所 朝岡 潔 asaoka@affrc.go.jp )
勤務地:独立行政法人農業生物資源研究所・動物生命科学研究所・生体機能研究グル
ープ・昆虫神経生理研究チーム
(〒305-8634 茨城県つくば市大わし1-2 TEL・FAX:0298-38-6106)

(1)ポスドク
人数1名
任期:平成14年4月~(1年毎に更新)
研究内容:アゲハ類、カイコ、クロキンバエの、接触化学感覚(味覚)を介して起こ
る摂食、産卵行動を対象とした神経行動学的な解析を行う。主に行動解析
手法、電気生理学的手法(チップレコーディング)、組織形態学的手法(免疫組織化
学、バックフィル)を用いる。
備考:電気生理もしくは免疫組織化学の実験経験のある方を望みます。

(2)技術補助員
人数1名
採用:平成13年10月より
業務内容:上記(1)のポスドク研究内容の実験補助。(アゲハ類、カイコの摂食、
産卵行動の記録、電気生理学的な手法を用いた神経応答の記録、感覚細胞の形態観察
等の中から本人の適性等により実験を担当していただきたいと考えています。)
備考:生物学の知識をある程度持ち、昆虫や生物実験に興味のある方を歓迎いたしま
す。勤務時間、日数等は相談に応じます。



Email:mamiko(at)ipc.kit.ac.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの(at)を@に置き換えてください。 (Please use at sign instead of (at).)

URL:http://www.tokyo.brain.go.jp/marumoto/h13kadai/h13honbun.html



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