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ERATO「複雑系生命」プロジェクト ポスドク研究員(理論)の募集

2006年10月20日 公募

東大駒場キャンパス、阪大吹田キャンパスのそれぞれで、理論と実験の合計4グループからなる複雑系生命科学プロジェクトです。
 (駒場理論:藤本仰一、駒場実験:澤井哲、大阪理論:古澤力、大阪実験:四方哲也がグループリーダー)プロジェクトは2010年3月まで。

この理論研究に関連して ポスドク研究員を1―2名募集します。

応募資格:博士号取得済か、来年3月までの取得見込み。 国籍不問。
複雑系としての細胞、発生、進化生物学の理論(下記参照)を行なう意欲および能力を持っている人。 この趣旨の研究での実績や、これまでの生物学での研究歴は問いません。理論のバックグランドとしては 統計力学、熱力学、力学系、確率過程を身につけていることが望ましい。 生命現象の理論をつくる意欲に燃え、そのための理論的素養、能力、センス、元気さを有する人。

任期:1年ごとに更新(最大3年間)

研究場所: 東大駒場キャンパス

着任時期:2007年4月(場合によっては今年度中も可)。

身分・待遇:科学技術振興機構研究員。公務員給与に準じる。

研究内容:生命システムのダイナミクスの理論研究。
ERATOプロジェクト申請時の研究計画については、下記URLを参照して下さい。
また、拙著「生命とは何か:複雑系生命論序説 」(東大出版会、2003)も
      参考になるかと思います。

細胞内の遺伝子発現の分布や揺らぎが測定でき、その状態による変化も実験で求められるようになりました。 
こうした細胞状態のダイナミクスや揺らぎを踏まえて、統計物理や力学系の立場から、複製、適応、記憶、分化、発生、進化、多様化などを理解する、マクロな現象論をつくっていく意欲に燃えた方の応募を期待しています。理論として実験各テーマと呼応して、現在以下のようなテーマを考えていますが、これ以外の関連テーマを提案しだくださることも歓迎です。

(A) 生命の起源、複製系の条件
(B) 細胞の適応、記憶のダイナミクス
(C) 発生、分化の安定性と不可逆性
(D) 遺伝子型と表現型の関係、揺らぎと進化的安定性;発生と進化の関係
(E)種の多様化の生成、維持機構
(F) マイクロアレイによる遺伝子発現解析とも関連した、細胞状態の大自由度ダイナミクスの理論、細胞の可塑性の表現

応募:研究歴、論文リスト、プロジェクトにどのように貢献できるだろうという自己推薦をつけて
11月30日までに金子、古澤、藤本の3名あてにメイルしてください。
(kaneko_at_complex.c.u-tokyo.ac.jp,fujimoto_at_complex.c.u-tokyo.ac.jp,furusawa_at_ist.osaka-u.ac.jp :
件名に pd とつけてください。)
_at_ を@に読みかえて下さい。

連絡先:東京大学 総合文化研究科 金子邦彦

Email:kaneko(at)complex.c.u-tokyo.ac.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの(at)を@に置き換えてください。 (Please use at sign instead of (at).)

URL:http://chaos.c.u-tokyo.ac.jp/erato/index_j.html



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