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2009年度「タンパク質・ゲノム構造」勉強会のご案内

2009年05月26日 会合

 細胞はタンパク質を主とする膨大な数の生体高分子によって構成されており、それらが作る分子間相互作用ネットワークによって生命活動は維持されています。生命現象をより深く理解するためには、個々の分子の原子レベルの解析からネットワーク全体の俯瞰的な特徴づけまで、ナノ秒オーダーの摂動から数万年単位の進化のダイナミクスまで、広大な時空間をまたがるマルチスケールの視点が重要です。そして、これらの研究を行うための方法論として、物理学や化学に立脚する第一原理的アプローチとゲノム情報や立体構造情報に基づく情報学的アプローチの融合が極めて有効であり、その実行に計算機の活用は欠かせません。

 計算タンパク質科学(CPS)研究会は、計算機を活用して主にタンパク質を対象に研究している有志の集まりです。上記課題の効率的な推進のためには、大きな学会の年会ではやりにくい、集中した議論を気のすむまで続けることが大切との共通認識から、年一回の缶詰勉強会を行っています。今年は以下の要領で開催することになりましたのでお知らせいたします。

 参加者は全日程宿泊・全員発表を原則義務とし、徹底討論(昼も夜もディスカッション)を行います。事前登録制・守秘義務を課すことで、未発表データを含めた最新結果の積極的な討論を促します。すでに計算機を活用している研究者はもちろん、今後計算機を使って研究を発展させたいと考えている若い研究者も歓迎します。「タンパク質構造」が中心的な話題となりますが、学際的な討論は大変有意義ですので特定のテーマは設定しません。徹底議論を通じ、互いに刺激し合いかつ友好を深めるゴードン会議のような雰囲気を醸成していければと考えています。最近学会では十分話すことができないとお嘆きの貴兄貴女の積極的な参加をお待ち申し上げます。

日時:9月3日(木)午後~9月5日(土)午前 (2泊3日)
場所:〒393-0019 長野県諏訪郡下諏訪町大社隣り 聴泉閣かめや
(http://www.c-kameya.co.jp/)
参加予定者:ホームページ参照(http://web.comp-prot-sci.org/)
基本方針:原則全日程参加、全員発表(15分~30分の予定)。質疑応答は原則エンドレス(ただし座長介入あり)。徹底討論と完全な理解を目指します。
費用:3万円の予定(2泊の場合)
参加登録:事前登録制。参加希望者は7月10日(金)までに下記のオーガナイザ3名宛てに、氏名、性別、所属、連絡先、発表タイトル、希望発表時間をご連絡下さい。希望者が想定数を超えた場合は、先着の方を優先する場合があります。

2009年度「タンパク質・ゲノム構造」勉強会 オーガナイザ:
 産業技術総合研究所 本田真也<s.honda@aist.go.JP>
 産業技術総合研究所 諏訪牧子<m-suwa@aist.go.JP>
 東京大学 木下賢吾<kinosita@hgc.JP>
※メイル送信の際は、「@」と「JP」を半角に変更してください。

Email:s.honda(at)aist.go.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの(at)を@に置き換えてください。 (Please use at sign instead of (at).)

URL:http://unit.aist.go.jp/brf/brf-breed/ci/honda_lab/



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