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生物科学学会連合より緊急声明(2)

2020年05月08日 その他

生物科学学会連合より緊急声明(2)
~緊急事態措置による影響緩和のための各関係機関へのお願い~

医療の現場で新型コロナウイルスと闘っておられる方々、それを支える関係者の皆様に感謝と敬意を表します。
人類のみならず多くの生物は常に感染症に苦しめられてきました。それでも人類については、近代の栄養状態や公衆衛生の改善とともに、打ち勝ってきたものもたくさんあります。しかし、感染症は他の病気とは違い、予想もつかないところから現れます。特に今回の新型コロナウイルス感染症のような人獣共通感染症は、変異により動物から突如として人類に襲いかかるため、医療はどうしても後手に回ってしまいます。
そのための対策としては、普段よりウイルス学、細菌学、免疫学などはもとより、生態学や生物多様性といった自然や野生生物との付き合い方をしっかりと研究・教育しておく必要があります。これは感染症対策のためのみならず、地球環境に最も影響力のある我々人類の責任でもあります。
生物科学学会連合では、今後も生物学・生命科学の研究・教育を通して、このような責務を中心的に果たし、パンデミック対策にも有用な知見を広めてまいります。

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私たち研究者コミュニティーでは、活動自粛期間が2ヶ月にも及び、大学・研究所等の研究・教育の現場への影響を危惧しております。つきましては関係者の皆様に以下の点を切にお願いする次第です。どうぞご高配を賜りますようお願いいたします。

1.財務省、文部科学省、高等教育機関、日本学生支援機構などの教育支援団体の関係者の皆様には、本年度の学生の授業料の減免および生活支援の拡充をお願いいたします。学費・生活費をアルバイトに頼っている学生・大学院生、あるいは保護者の収入が減少している学生・大学院生が、授業料の納付や生活費の工面に困窮しております。新型コロナウイルスの為に学生・大学院生が学問を諦めると、長期的には社会の損失につながります。

2.日本学術振興会(JSPS)日本医療研究開発機構(AMED)、科学技術振興機構(JST)、高等教育機関、研究機関、財団等の民間団体などの研究支援団体の関係者の皆様には、研究期間の延長および研究計画変更に対する柔軟な対応をお願いいたします。多くの研究・教育機関の封鎖により研究活動ができない状態が続いています。試薬や機器の調達も難しい状態が、しばらく続くと思われ、研究計画の変更が必要になっています。
また、それに関連して、研究計画の変更を余儀無くされている学振等の研究員や大学・研究機関に所属している任期付き研究者の雇用についても任期を延長するなどの柔軟な対応をお願いいたします。

3.高等教育機関、文部科学省の関係者の皆様には、多面的な評価による、学生に対する学位、卒業認定要件への柔軟な対応をお願いいたします。実験・実習や野外での調査を必要とする研究・教育は実施困難な状況が続いています。特に今年度修了予定の学生や大学院生は、卒業、修了が見通せない状況となっています。

以上、何卒よろしくお願いいたします。

生物科学学会連合 加盟32学協会
個体群生態学会,染色体学会,日本味と匂学会,日本遺伝学会,日本宇宙生物科学会,日本解剖学会,日本細胞生物学会,日本時間生物学会,日本実験動物学会,日本植物学会,日本植物形態学会,日本植物生理学会,日本進化学会,日本神経化学会,日本神経科学学会,日本人類学会,日本生化学会,日本生態学会,日本生物教育学会,日本生物物理学会,日本生理学会,日本蛋白質科学会,日本動物学会,日本農芸化学会,日本発生生物学会,日本比較生理生化学会,日本比較内分泌学会,日本微生物生態学会,日本分子生物学会,日本分類学会連合,日本免疫学会,日本薬理学会(五十音順)
URL:https://seikaren.org/news/464.html


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