「サブグループ」支援制度/The Subgroup support system of the Biophysical Society of Japan
学会の意義の⼀つは、会員間の学術的交流の場となることですが、その場となる年会はその性質上、時間がタイトになり、専⾨家同⼠でじっくり議論できる機会を作ることは難しいのが現状です。
そこで、「サブグループ」⽀援制度を2021年度より創設しました。サブグループ⽀援制度は、じっくり議論できる⼩中規模のグループ活動やオンラインを含むミーティング開催等を⽀援することにより、学会活動をさらに盛り上げることを⽬的とします(1件あたり、最⼤5万円)。⼩中規模のミーティングとしては、i) 個別の専⾨分野について深く議論するもの(専⾨分野別グループ活動⽀援)、ii) 新たな学問分野の形成を促進するもの(新分野グループ活動⽀援)、あるいはiii)次世代を担う若⼿の研究交流を⾏うもの(若⼿研究者グループ活動⽀援)、等を期待しています。
ご申請の費用は、Web会議ツール・会議施設費用、オンライン会議費用、懇親会費(外部講演者参加の場合のみ)、飲食費、アルバイト代金・講演者の旅費支援などに活用されています。ご不明点がございましたら、事務局までご質問ください。
例年、3⽉31⽇を締め切りとして募集を行っております。応募に関しては学会ニュースをご覧ください。支援制度規定をご覧いただき、皆様からの積極的な応募をお待ちしております。
申請書(日本語)
申請書(英語)
日本生物物理学会サブグループ支援制度規程
提出先:
一般社団法人日本生物物理学会事務局
bsj@nacos.com
2024年度採択
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サブグループ名 |
代表者 |
人数 |
趣旨 |
1 |
ゲノム生物物理学 |
寺川 剛 |
10 |
ゲノムDNA上では、複製・転写・修復など多様な生命現象が同時多発的に起きており、それらはゲノムの立体構造によって複雑に制御されている。ゲノムの構造形成原理や構造/機能相関を生物物理学的アプローチで理解するためには、実験・理論の枠組みや手法の垣根を越えた、多様な分野の研究者の交流が不可欠であり、本サブグループの趣旨はその交流の場を提供することである。 |
2 |
相分離生物物理学 |
鎌形 清人 |
12 |
液―液相分離や液-固相分離は生体分子を集結し、集団としての多彩な生命機能を生み出す。最近、NMR、ラマン分光、圧力、一分子計測、分子動力学シミュレーションなどの生物物理的な手法を使って、相分離現象が詳細に計測され、その理解が急激に進んできた。また、相分離現象を利用したツールの開発や人工細胞への応用もなされてきている。本サブグループは、これらの最新の成果を発表し、話し合える機会を提供する。 |
3 |
生体分子シミュレーション・モデリング |
森次 圭 |
32 |
タンパク質や核酸、脂質膜などを含む生体分子系のシミュレーション・モデリングを行っている多様な研究者が定期的に集まる研究会を開催し、専門的な討論や交流を行える場を(つくりたい)提供したいと考えている。この会では、生体分子系の構造モデリングとシミュレーション、シミュレーションと実験データを融合した数理モデリング、構造・機能予測、及びデザインなど(を含む)も取り上げる。近年は機械学習などの新しい技術の導入も進んでおり、この分野の発展には迅速な情報交換が不可欠である。 |
4 |
メカノバイオロジー |
中澤 直高 |
20 |
分子、細胞から個体レベルの異なる階層において、物理的刺激の受容応答の役割とメカニズムの解明を目指す学問領域は“メカノバイオロジー”として発展してきた。本分野は着目する現象や実験手法などが多岐に渡るため、多種多様な異分野の研究者らと、密に議論する場をサブグループとして作ることが分野の発展へ不可欠である。国外の生物物理学会との合同での活動、医学生物学分野との交流や、将来的な民間企業との連携も見据えて、日本生物物理学会のプレゼンス向上に貢献する。 |
5 |
光イメージング若手の会「光塾」 |
北村 朗 |
14 |
顕微鏡を用いたイメージング技術は生命現象の解明にきわめて有用である。この技術を用いて生命現象解明を志す意欲的な若い研究者が集まり、共同研究の萌芽形成、イメージングの不安解消、新たな研究展開推進などの目的で、議論、情報共有、人的交流の場を設ける。この趣旨の元、「光塾」は2009年より毎年日本各地で開催され、毎回30人~50人の参加者全員が研究発表し、関連する研究の発展に貢献してきた。2023年度にはX線および電子線を用いた構造解析の専門家もメンバーに加わり、イメージング技術の多彩さとその応用展開を議論できる場が形成されている。今後も本活動を継続し、光に加え電磁波・量子現象を活用したイメージング分野の発展と振興に貢献したいと考える。 |
6 |
人工細胞モデル&分子ロボティクス |
杉山 博紀 |
91 |
生命とは何か?という根源的な問いに迫るための構成的な生物物理学研究として、人工細胞や分子ロボットを構築する研究が世界で加速している。本サブグループは、設立当初より、専門性の区分を超えた議論の場を醸成し、国内研究の加速につなげてきた。前年は、Bottom-up合成生物学の日韓ワークショップ(登録者100名以上)や、タンパク質デザイン入門セミナー(登録者400名以上)を開催するなど、本制度の支援のもと、活動を発展させてきた。さらに、大学院生を含む20代30代の関心も高く、彼ら彼女らの貴重な発表機会にもなっている。サブグループの継続により、多様な専門性をもつ研究者たちを本学会にさらに呼び込み、当該領域における日本のプレゼンスをより一層高めること活動としたい。 |
7 |
理論生物学スプリングスクール |
藤本 仰一 |
10 |
実験と数理の協調によって、どちらか一方だけでは難しいような発見を可能にすること、またそれを可能にする人材育成の助力となることを目標としています。ミクロからマクロの幅広い生命科学分野で活躍される多様な実験系・理論系研究者を招待し、講演やグループワークを行います。最新の実験的知見にも触れながら、数理・物理的な手法や考え方に加えて、数理・物理からアプローチする視点などを学び、低次から高次まで幅広く生命科学全体を俯瞰できることを目標としています。参加者からポスター発表を募り、活発な交流の機会を設けています。本スクールは3回目の開催であり、第1回(2023年3月)および第2回(2024年2月)には全国から70名ほどの参加者にお集まりいただきました。24年度も分野全体を盛り上げるスクールとなることを目指します。 |
8 |
日本生物物理学会 次世代NMRワーキンググループ |
田巻 初 |
51 |
次世代NMRワーキンググループは、2020年2月よりNMR法がより身近な技術として感じられる講習会などを提供し、NMR技術が創造的に活用される未来の実現を目指している。2021年度からはその活動の一部について日本生物物理学会の「サブグループ」支援を受け活動の輪を広げている。本サブグループでは、研究者間の交流を目的とした各月末金曜日のオンラインセミナー「金曜spin-off会」の開催、測定・解析技術の集積・普及を目的とした会員への技術アンケート実施や実験プロトコールなどのドキュメント共有、ワークショップ「基礎から学ぶ最新NMR解析法」の開催等を行う。これらの活動によりNMR技術の発展・普及を目指す。 |
9 |
生物物理若手の会 |
竹森 健太 |
11 |
若手の会における全国的な交流は、年に1度の夏の学校に留まり、対象が金銭的・時間的に余裕がある方に限られてしまう現状である。そこで、全国の若手研究者の交流の促進を目的としたオンライン研究交流会を企画する。本交流会は、バーチャル空間で自由な会話が可能な Gather を用いた、自由な研究交流・研究発表の場を提供する.そこで生物物理を中心とした幅広い研究に触れることで、異分野の手法や考えを取り入れて各々の研究を更に発展させることが期待される。 |
過去のサブグループ
2023年度採択
|
1a) サブグループ名(日) |
1b) サブグループ名(英) |
2) 代表者名 |
3) メンバー数 |
1 |
ゲノム生物物理学 |
Genome Biophysics |
寺川 剛 |
10 |
2 |
生体分子シミュレーション・モデリング |
Biomolecular simulation and modeling |
森次 圭 |
32 |
3 |
人工細胞モデル&分子ロボティクス |
Artificial Cell Model & Molecular Robotics |
松林 英明 |
43 |
4 |
光イメージング若手の会「光塾」 |
Hikari-juku, a society for young and ambitious researchers using microscopy |
北村 朗 |
12 |
5 |
メカノバイオロジー |
Mechanobiology |
平田 宏聡 |
20 |
6 |
日本生物物理学会 次世代NMRワーキンググループ |
Next generation NMR working group in Japan Biophysical Society |
田巻 初 |
44 |
7 |
相分離生物物理学 |
Phase separation biophysics |
鎌形 清人 |
12 |
2022年度採択
|
1a) サブグループ名(日) |
1b) サブグループ名(英) |
2) 代表者名 |
3) メンバー数 |
1 |
ゲノム生物物理学 |
Genome Biophysics |
寺川 剛 |
10 |
2 |
生体分子シミュレーション・モデリング |
Biomolecular simulation and modeling |
松永康佑 |
32 |
3 |
人工細胞モデル&分子ロボティクス |
Artificial Cell Model & Molecular Robotics |
佐藤佑介 |
46 |
4 |
光イメージング若手の会「光塾」 |
Hikari-juku, a society for young and ambitious researchers using microscopy |
北村 朗 |
12 |
5 |
メカノバイオロジー |
Mechanobiology |
新井 敏 |
20 |
6 |
日本生物物理学会 次世代NMRワーキンググループ |
Next generation NMR working group in Japan Biophysical Society |
竹内 恒 |
32 |
7 |
相分離生物物理学 |
Phase separation biophysics |
鎌形 清人 |
10 |
8 |
META body研究会 |
META body Society |
浦 朋人 |
11 |
2021年度採択
|
1a) サブグループ名(日) |
1b) サブグループ名(英) |
2) 代表者名 |
3) メンバー数 |
1 |
ゲノム生物物理学 |
Genome Biophysics |
寺川 剛 |
11 |
2 |
生体分子シミュレーション・モデリング |
Biomolecular simulation and modeling |
岡崎 圭一 |
31 |
3 |
生物物理若手の会 輪読会 |
Reading Circle in Society of Young Scientists in Biophysics |
石坂 優人 |
10 |
4 |
人工細胞モデル&分子ロボティクス |
Artificial Cell Model & Molecular Robotics |
瀧ノ上 正浩 |
38 |
5 |
光イメージング若手の会「光塾」 |
Hikari-juku, a society for young and ambitious researchers using microscopy |
北村 朗 |
12 |
6 |
メカノバイオロジー |
Mechanobiology |
森松 賢順 |
16 |
7 |
生体分子ネットワーク探究グループ |
biomolecular network research group |
佐々木 貴規 |
11 |
8 |
日本生物物理学会 次世代NMRワーキンググループ |
Next generation NMR working group in Japan Biophysical Society |
竹内 恒 |
23 |