2017年12月21日 会合
主催:AMED(国立研究開発法人・日本医療研究開発機構)BINDS(創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業/創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム
日時:2018年1月22日 13時~18時
場所:産業技術総合研究所 臨海副都心センター別館11階会議室
〒135-0064 東京都江東区青海2-4-7
http://www.aist.go.jp/waterfront/ja/access/
開催趣旨:
2017年のノーベル化学賞が「溶液中で生体分子を高分解能構造測定するためのクライオ電子顕微鏡法の開発」により、スイスのJacques Dubochet(ローザンヌ大学)、米国のJoachim Frank(コロンビア大学)、英国のRichard Henderson(MRC分子生物学研究所)の3氏に贈られました。これは現在のクライオ電顕の基礎となる急速凍結法、単粒子解析法、cMOS直接検出カメラ、画像解析などの技術開発によるものですが、今後も、創薬ターゲットとなるGPCRなどの膜タンパク質や他の手法では困難な生体分子複合体の原子分解能での構造解析に向けて、さらなる発展が期待されています。今回、AMED(国立研究開発法人・日本医療研究開発機構)BINDS(創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業/創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム)では、特に、画像解析基本ソフトウェア(Spider, Relion等)や画像処理・立体構造構築のための分子シミュレーション、ビッグデータ解析等のインシリコ技術の活用の現状と今後の課題・可能性に関する情報共有を目的とした公開ワークショップを開催致します。クライオ電顕技術の利用にご興味をお持ちの多くの皆様のご参加をお待ち致します。
プログラム
13:00~13:10 「挨拶および開催趣旨説明」
田中成典(神戸大学大学院 システム情報学研究科)
13:10~14:00 「電顕の技術における情報技術の役割」
川端 猛(大阪大学)
14:00~14:50 「SPring8/SACLAにおけるタンパク質立体構造解析技術」
山本雅貴(理化学研究所)
14:50~15:40 「クライオ電子顕微鏡解析」
重松秀樹(理化学研究所)
15:40~16:00 <休憩>
16:00~16:50 「低分解能実験データを用いた超分子の立体構造モデリング」
松本 淳(量子科学技術研究開発機構)
16:50~17:40 「計算構造生物学による生体超分子構造解析」
宮下 治(理化学研究所)
17:40~18:00 全体討論