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一般財団法人電力中央研究所 サステナブルシステム研究本部 生物・環境化学研究部門 研究員(正職員・任期なし)公募

2022年02月03日 公募

一般財団法人電力中央研究所 サステナブルシステム研究本部 生物・環境化学研究部門では、「低線量率放射線による発がん影響の分子機構解明」に協調性を持って取り組むことができる正職員(任期なし)を募集いたします。

研究内容/求める人材像:
放射線防護の対象となる主な健康リスクは発がん影響であり、低線量・低線量率放射線被ばくでは、発がんに代表される生体影響が低減される「線量率効果」の評価が大きな焦点です。現在、2029年に予定されている国際放射線防護委員会次期主勧告策定に向けた国際的議論が開始され、分子生物学・幹細胞生物学的手法を用いた発がん影響機構解明は喫緊の課題のひとつとなっています。また、健康リスク評価研究の長期展望として、動物実験と疫学研究で得られた動物の影響と人のリスクのギャップを、ヒト由来試料を用いた分子生物学的な解析によって解消し、動物実験の結果に基づいて人のリスクを直接評価しようとする方向への転換が国際的にも進みつつあります。
 当所では、現在発がんモデルマウスの生体内に生じた体細胞変異を高感度・高精度で解析する技術を用いて、高・低線量率放射線および酸化ストレスによる発がん影響を解析する研究、および最先端のX線マイクロビームを用い、3次元培養臓器(オルガノイド)を用いた「幹細胞競合」を実証する研究に取り組んでいます。2025年度からの次期研究フェーズでは、ヒト由来試料等を用いた低線量率放射線リスクとその原因となる遺伝的要因を解明する研究に取り組みます。
 これらの短期的、長期的なニーズに対応するため、最先端の分子生物学を背景に持ち、国際的水準の研究開発に協調性をもって主導的に取り組むことができる研究者を求めています。

当面の研究課題:
科学的データに基づく低線量率放射線リスクの検証
1) 高頻度変異誘発マウス系統を用いたゲノム解析
2) X線マイクロビームを用いた細胞競合の機構研究

応募資格/必要となるスキル・経験:
【学歴】修士または博士課程修了者(新卒・キャリアいずれも可)
【研究専門分野/専攻学科】
・ゲノム編集・ゲノム解析技術を習得し、生物学もしくは基礎医学に関連する分野の修士・博士課程を修了された方。
・マウス等の実験動物を用いた研究実績のある方。
・協調性を持って研究に取り組んでいただける方。

雇用形態:
正職員(任期なし)

勤務地:
我孫子地区(千葉県我孫子市)

応募締め切り:
2022年03月31日 必着
通年採用のため、候補者決定次第、応募受付を終了

応募方法:
当研究所採用HPからエントリーをお願いいたします。
https://mypage.111.i-web.jpn.com/criepi/bosyu/career/search/detail.html?no=21

問い合わせ:
電力中央研究所 総務グループ 採用担当


Email:Saiyo(at)criepi.denken.or.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの(at)を@に置き換えてください。 (Please use at sign instead of (at).)



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