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2025年日本国際賞平成記念研究助成

2024年05月15日 賞・助成

現在、世界的に見て、これまでに遭遇したことのない、さまざまな新しい社会的課題が出現しています。それらの課題の解決には、単一の専門領域からの提案だけでは不十分ですが、各分野の細分化が進み過ぎ、専門領域を超えた知識の集約を困難にする状況が生まれていることを憂慮します。現代の諸課題の解決には、多様な分野の人々が課題を多角的に検討し、自由な発想のアイデアを出し合い、力を合わせて知の連結を成し遂げていかねばなりません。そのような風土の醸成を促進していくために、若手研究者自らが、これからの目指したい世界を思い描き、解決したい課題を提示するとともに、人文・社会系、理工学系を問わず、各々の知見を持ち寄って、協働して解決に取り組む試みが非常に重要だと考えます。そのような挑戦の中から、次世代を拓く新しい学問分野が生まれてくることを期待します。

「平成記念研究助成」では、今後目指すべき世界を実現するために、短期間の解決に至らずとも先端的で社会的にインパクトのある研究提案と、様々な研究分野の専門家をコーディネートできる若手人材の発掘に努めます。

公益財団法人国際科学技術財団では、2006年から、毎年の日本国際賞の授賞対象2分野において、若手研究者の研究スタートを支援する助成制度を行ってきましたが、上記の認識のもと、2020年度よりこの制度を一新し、若い研究者の従来枠にとらわれない挑戦、新しい展開・発展での研究を大いに奨励し、その助成を行っています。

「平成記念研究助成」は、永年、若手科学者の研究活動にご関心を寄せられ、激励されてこられた上皇上皇后両陛下にちなんで命名されたものです。

助成対象
「社会的課題の解決に資するための知識統合・連携型研究」を広く募集します。

理系、文系を問わず応募が可能です。
応募者自らが考える「目指したい世界とその実現に向けた課題」を提示してください。
科学技術や人文・社会科学等の専門分野を超える人達の国際的な連携をエンカレッジします。
文化・芸術分野との融合や、医学、農学分野の提案も期待します。

応募資格
(1)年齢制限はありませんが、45歳程度までの人材の発掘を考えています。
(2)個人あるいは少人数のグループの提案を奨励します。
(3)国内の大学、公的機関、企業、市民組織等に所属し、助成期間を通じ当該研究を継続できること。
(4)研究担当者は所属組織の長(学科長、学部長、研究所長等)の承認を受けること。同一組織から複数課題の応募可。

助成件数及び助成金額
1件500万円~1000万円程度  4~8件程度

助成金の使途
助成金は、研究代表者及び共同研究者の研究の推進に必要な費用に充ててください。
所属機関へ支払う間接経費やオーバーヘッドについては、各機関の規定に従い、免除が可能な場合は、必要に応じて所属機関内で手続きを行ってください。

助成期間
1年間(2025年4月~2026年3月)(ただし年度繰り越し可能)

その他詳細につきましては、下記URLよりご確認ください。

URL:https://www.japanprize.jp/subsidy_yoko.html



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