2026年08月04日 会合
日時: 2026年8月18日 (火) - 19日 (水)
場所:大阪大学蛋白質研究所講堂+ zoom オンライン
参加登録:無料。下記URLより事前登録をお願いいたします。
https://nextnmr.jp/
概要
NMRは、タンパク質などの生体分子の立体構造に加え、原子レベルの動きや構造変化についても豊富な情報を与えます。しかし、NMRから得られる数値やスペクトルだけでは、分子が実際にどのように動いているのかを直感的に理解することが難しい場合があります。
本講習会では、NMRで得られる立体構造や分子動態の情報を、分子動力学(Molecular Dynamics:MD)シミュレーションによって検証・可視化し、分子の動きに対する理解を深めることを目指します。NMRとMDを相補的に活用することで、実験で観測された構造揺らぎや構造変化が、どのような分子運動に由来するのかを具体的に捉えることが期待できます。
講習会では、MDシミュレーションの基礎講義に加え、Google Colab上でOpenMMを動かすハンズオン実習を行います。計算のセットアップから実行、結果の可視化と解釈までの一連の流れを体験するとともに、より高度な計算が可能な“GENESIS”の紹介も行います。また、NMRとMDを組み合わせたタンパク質研究の応用事例についても紹介します。
MDをこれから始めたい方、NMRで得られた構造・動態情報をより深く理解したい方、実験結果を分子の「動き」として見える化したい方を対象とした実践的な講習会です。
プログラム
8月18日 (火)
13:00~13:05 開会あいさつ 栗栖 源嗣 先生(大阪大学)
13:05~13:15 趣旨説明 宮ノ入 洋平(大阪大学)
13:15~14:15 基礎講義① 李 秀栄 先生 (医薬基盤健栄研)
「実験では見えないダイナミクスを可視化する:MDシミュレーション基礎」
14:35~16:35 Hands-on実習 李 秀栄 先生 (医薬基盤健栄研)
「Google ColabでOpenMMを動かそう」
16:55~17:35 応用例講演① 小橋川敬博 先生(熊本大学)
「ウエットとドライの融合に基づくscFvの物性改善」
18:00~ 懇親会
8月19日 (水)
9:00~ 11:00 実習結果解釈と振り返り 李 秀栄 先生 (医薬基盤健栄研)
基礎講義② 信夫 愛先生(大阪大学)
「MDシミュレーションを実践で活用する:GENESISの紹介とデモ」
11:10~ 11:50 応用例講演② 林成一郎 先生(分子研)
「MD計算とNMRで捉える抗体医薬Fab領域の動的構造の変化」
11:50~ 12:00 閉会あいさつ 齋尾 智英(徳島大学)
世話人: 久米田博之(北海道大)、齋尾智英(徳島大)、竹内恒(東京大)、
田巻初(JEOL)、日比野絵美(名古屋大)、宮ノ入洋平(大阪大)、八木宏昌(旭化成ファーマ)
主催:大阪大学蛋白質研究所
共催:日本生物物理学会次世代NMRワーキンググループ