2011年11月28日 会合
主催:日本結晶学会
協賛:日本生物物理学会 ほか
日時:2012年3月8日(木) 10:00 – 18:00、9日(金) 10:00 – 16:00
場所:東京大学大学院薬学系研究科(〒113-0033 文京区本郷7-3-1)
東京メトロ「丸の内線」本郷三丁目駅
または都営地下鉄「大江戸線」本郷三丁目駅 より徒歩約10分
募集定員(予定):
1日目(講義)80名
2日目(実習)20名 -いずれも定員に達し次第受付締切-
概要:
近年タンパク質結晶学の技術は大きく進展し、何年か前であれば考えもつかなかった
ような複雑な分子構造や超分子複合体が解析できるようになり、生命の神秘を目の当
たりにすることができるようになりました。また、先鋭的な技術の進展だけでなく汎
用化も進み、従来はX線結晶学の専門家のみが行ってきた構造解析が、より広い分野
の研究室でも行われるようになってきました。様々な結晶化用試薬キットが市販され、
放射光を使って短時間かつ簡便にデータ収集が行えるようになってきています。様々
な解析ソフトウェアも分かりやすいGUI(グラフィックユーザインターフェース)か
ら実行できるようになり、また安価なパソコンであってもこれらの計算を短時間で処
理できるほどの能力を持つようになり、専門家でなくても個人レベルで構造解析がで
きるようになってきています。
しかしその一方、せっかくきれいな結晶試料であっても構造解析がなぜかうまくいか
ないということがしばしばあります。そんな時に結晶学の基礎を知っていて、各プロ
セスでの解析方法の適切な選択、ちょっとしたヒントがあれば容易に解決する場合が
多々あります。また複雑な構造で不安定な結晶試料の場合には、試料調整や解析にお
いて様々なツールや選択肢の存在及びそれらの適切な利用が構造解析を成功への助け
になることが多いのが事実です。このようにタンパク質結晶解析は日々進歩しており
基礎的な知見に加え、最新の情報を収集することが大切です。
本講習会では、タンパク質X線結晶構造解析に初めて興味を持たれた方々、これから
実験を始めようとする方々はもちろん、既に構造解析の経験はあるけれどもさらに
深い理解と高度な解析をしたい方々を対象に、X線結晶学の基礎から実際の構造解析
に必要な知識を得ることを目指した講義と実習を行います。
また、最新の自動結晶化ロボットや便利ツール、放射光へのリモートアクセスなどを
紹介するとともに、実習で実際に体験していただくことも予定しています。
講師(予定):
佐藤衛(横浜市大)、村上聡(東工大)、田中信忠(昭和大)、禾晃和(横浜市大)、
橋本博(横浜市大)、石谷隆一郎(東大)、伏信進矢(東大)、山田悠介(高エネ機
構・物構研)、長谷川和也(理研)
参加申込み:
結晶学会講習会事務局 (担当:萩岡史子)
〒113-0033 文京区本郷7-3-1
東京大学大学院薬学系研究科 蛋白構造生物学教室
TEL:03-5841-4848、FAX:03-5841-4891
E-mail:struc@mol.f.u-tokyo.ac.jp
連絡先:
〒113-0033 文京区本郷7-3-1
東京大学大学院薬学系研究科 蛋白構造生物学教室 清水敏之
TEL:03-5841-4840、FAX:03-5841-4891
Email: shimizu(at)mol.f.u-tokyo.ac.jp
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