2013年11月11日 会合
主催:公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団
日時:2014年2月21日(金)10:00~17:00
場所:千里ライフサイエンスセンタービル 5Fライフホール
コーディネーター:
・大阪大学蛋白質研究所 分子発生学研究室・教授 古川 貴久
・大阪大学大学院医学系研究科 遺伝子機能制御学・准教授 河原 行郎
趣旨:
近年注目されているマイクロRNA(microRNA)は、蛋白質をコードしない約20塩基の
機能性1本鎖RNAであり、イントロンや従来は遺伝子として認識されなかったゲノム
上の領域から産生される。
現在ヒトにおいては2000種類程度のマイクロRNAが同定されている。マイクロRNA
は自身の配列と相補的な配列を持つ標的mRNAの翻訳や安定性を抑制することにより、
発生、細胞増殖、老化、代謝、ウイルス耐性など様々な生体過程を制御している。
さらに、癌、心血管疾患、糖尿病、精神・神経変性疾患を含む多岐にわたる様々な
ヒト疾患の発症においてもマイクロRNAの関与が示唆されており、その重要性が広く
認識されつつある。したがって、生物の多様な生命現象の解明とその異常によるヒト
疾患の解明や治療を目指す上で、マイクロRNAによる生体機能制御は欠くことのでき
ない新たなキーポイントとなっている。本セミナーでは、様々な分野でマイクロRNA
を研究する講師より基礎生命科学から疾患との関連、創薬、治療への応用まで広く
カバーするトピックについて紹介いただき、マイクロRNA研究の最前線とその応用へ
の可能性について理解を深めたい。
プログラム:
10:05-10:15 はじめに
大阪大学蛋白質研究所 分子発生学研究室・教授 古川 貴久
10:15-10:55 RNAサイレンシングの生化学
東京大学分子細胞生物学研究所 RNA機能分野・教授 泊 幸秀
10:55-11:35 RNA階層における炎症制御機構の解明
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 システム発生・再生医学研究分野・教授
浅原 弘嗣
−昼 食−
13:00-13:40 中枢神経系特異的マイクロRNA-124aによる精神神経機能制御
大阪大学蛋白質研究所 分子発生学研究室・教授 古川 貴久
13:40-14:20 分泌型microRNAの生物学的意義とLiquid biopsy への応用
独立行政法人 国立がん研究センター研究所 分子細胞治療研究分野・分野長
落谷 孝広
−休 憩−
14:40-15:20 核酸創薬を目指した人工核酸の開発研究
大阪大学大学院薬学研究科 生物有機化学分野・教授 小比賀 聡
15:20-16:00 マイクロRNA-33a/bによる脂質代謝制御機構
京都大学大学院医学研究科循環器内科・講師 尾野 亘
16:00-16:40 神経変性疾患のdisease-modifying therapyへの展望:マイクロ
RNAを含めて
名古屋大学大学院医学系研究科神経内科・教授 祖父江 元
16:40-17:00 終わりに
大阪大学大学院医学系研究科 遺伝子機能制御学・准教授 河原 行郎
参加費:無料
定員:200名(定員になり次第締切)
申込方法:
1)氏名、勤務先、〒所在地、所属、電話番号を明記の上、E-mailでお申込ください。
2)事務局より送付する参加証(E-mail)をセミナー開催当日に受付でご提示ください。
※詳細はHP(本ページ最下部URL)をご参照ください。
申込先:
公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団 セミナーE5担当 谷山 佳央
TEL:06-6873-2001 FAX:06-6873-2002
Email: tkd(at)senri-life.or.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの(at)を@に置き換えてください。 (Please use at sign instead of (at).)
URL: http://www.senri-life.or.jp/